東京大学(東大)英作文 添削解説2019

東京大学(東大)英作文 添削解説2019

東京大学(東大)英作文 添削解説2019

東京大学(東大)英作文 添削解説2019


東京大学(東大)2019年英作文(ライティング)講座で、プロ家庭教師による問題・解答例・添削・解説です。

【東大英作文データ】
東京大学前期試験の入試過去問テーマを分析して、大学受験生のための演習問題集にしてあります。各年度の出題データ付きで、参考書や本の代わりに、独学用の教材としても利用できます。


【3種類の英作文】
東京大学の英作文には3種類の出題傾向があります。

英作文出題傾向1:英文要約 (えいぶんようやく)
英作文出題傾向2:自由英作文 (じゆうえいさくぶん)
英作文出題傾向3:和文英訳 (わぶんえいやく)


【例題・解答・解説・例文】
すべての出題形式に例題・解答・解説があります。解答は例文付きです。解説は、発想法・文章表現のコツ・採点のポイントなど、実際に本番で使える技術をプロ家庭教師が解説しています。

採点においては、ただ言葉を並べるだけではなく、英作文の完成度が重視されます。特に東京大学は、記述問題の配点が5割を超え、単純な知識力ではなく、文章力の差がそのまま得点に反映されます。また、理科社会の専門用語は、英語で理解できるようになっておきたい。

【対象】
対象は、東大前期試験の志望者ですが、基本的な文章を執筆する技術について解説しているので、他の難関校(国立旧帝大)の受験者の問題集や一般入試の小論文の基礎としても利用できます。

【勉強時期】
いつから英作文の勉強を始めるかは、人によって異なりますが、勉強を始める時期は、英単語と英文法が終わってからがおすすめです。全体のスケジュールを考えれば、高校3年生の秋までには初めておくべきでしょう。

【プロ家庭教師 東大英作文講座】
英作文の勉強方法として、プロ家庭教師にカリキュラム講座と採点添削を依頼できます。

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東大2019年問題1-A 英文要約


【東大2019年問題1-A 英文要約】
以下の英文を読み,ヨーロッパで生じたとされる変化の内容を 70~80字の日本語で要約せよ。句読点も字数に含める。

In pre-industrial Europe, child labor was a widespread phenomenon and a significant part of the economic system. Until and during the nineteenth century, children beyond six years of age were required to contribute to society according to their abilities. From about the age of seven, they began a slow entry into the world of work, a world inhabited by both adults and children. The concepts of education, schooling, and protection against hazards were rare or entirely absent. In the early nineteenth century, children were also mostly viewed as the personal property of their parents, with few or no legal rights. Parents, mainly fathers, were given unlimited power and control over them and were allowed to treat them as they wished; physical punishment was almost universal and socially accepted.

This situation began to change as the nineteenth century progressed. Particularly in the half-century from 1870 to 1920, the rights of children in relation to parents, employers, and others expanded in the form of legal protection. Gradually, children began to be perceived as a separate category and not simply as the property of adults. The view that children have no more than economic value began to change and be replaced by the perception that they are a unique group that society has the responsibility to support and protect from the various dangers they face.

Another change in this period was the protection of children from parental abuse and neglect, which were subjected to intense scrutiny and challenged increasingly by government authorities. In 1889, both France and Great Britain passed laws against cruelty to children, including that caused by their parents. The nation became the defender of children's rights. The child's right to protection then led to the right to provision of various sorts, with the national government responsible for providing services. Health care, acceptable housing, and playgrounds - together with freedom from work and access to public schooling - emerged as elements of children's rights.

Children's Rights and Social Work. Hanita Kosher. 2017.


【東大2019年問題1-A 解答】
産業化以前、児童労働は社会現象で、子供は個人の所有物で法的保護はなかった。19世紀末には子供と大人は区別され、残虐行為も含めて法的に保護すべき対象となった。(78文字)


【東大2019年問題1-A 解説】

【文章解説】
ヨーロッパでの子供の社会的な位置付について、歴史に沿って解説した文章です。産業化以前には、子供は法的には大人の所有物で、経済的には労働力でした。第1次産業中心の社会では、子供は労働力として重宝されます。子供への体罰は当然のものとされ、大人と区別して子供を保護すべきという発想はあまりありませんでした。しかし、1870年から1920年の半世紀にかけて、子供が独自の存在であり、保護すべき対象であるとして、社会変化が訪れます。1889年には、フランスとイギリスが子供への残虐行為を法規制しましたが、そこには両親から子供への体罰も含まれていました。子供への国家保護政策として、医療福祉・住宅補助・公園遊具・公教育が整備され、児童の基本的な権利と考えられるようになりました。近年の日本では児童虐待の件数が増加傾向にあり、あらためて歴史のなかでの子供像を確認してきたいです。


【要約テクニック 時系列を読み取る】
産業化以前では、児童労働は社会現象だった。
In pre-industrial Europe, child labor was a widespread phenomenon and a significant part of the economic system

19世紀末から20世紀初頭にかけて、子供の権利保護が拡張される。
from 1870 to 1920, the rights of children in relation to parents, employers, and others expanded in the form of legal protection.

1889年には児童虐待が規制される。
In 1889, both France and Great Britain passed laws against cruelty to children.



【要約テクニック 変化を読み取る】
子供は個人の所有物で、法的保護が与えられなかった。
children were also mostly viewed as the personal property of their parents, with few or no legal rights

子供は大人の所有物ではなく区別された社会集団となる。
children began to be perceived as a separate category and not simply as the property of adults

子供の権利を国家が保護するようになる。
The nation became the defender of children's rights


【要約テクニック 短文を並べる】
産業化以前では、児童労働は社会現象だった。子供は個人の所有物で、法的保護が与えられなかった。
19世紀末から20世紀初頭にかけて、子供の権利保護が拡張される。子供は大人の所有物ではなく区別された社会集団となる。
子供への残虐行為も規制対象となった。子供の権利を国家が保護するようになる。


【要約テクニック 文章を整理して文字数を調整する】
産業化以前、児童労働は社会現象で、子供は個人の所有物で法的保護はなかった。19世紀末には子供と大人は区別され、残虐行為も含めて法的に保護すべき対象となった。(78文字)


【参考文献】
Children's Rights and Social Work. Hanita Kosher. 2017.




【問題1-A 全訳】

産業革命以前のヨーロッパでは、児童労働は広く行き渡った現象で、経済制度の重要な一部分だった。 19世紀までは、6才以上の子どもたちは、能力に応じて社会に貢献することが求められていた。およそ7歳から、彼らは仕事の世界、つまり大人と子供の両方が住む世界へ、ゆっくりと参画していった。教育・学校・補導の概念はまれであるか、まったくなかった。19世紀初頭では、また子どもは、両親の私有財産と見なされ、法的権利をほぼあるいはまったく、持たなかった。両親、主に父親は、無制限の管理権力を与えられ、思い通りに扱うことが許可された。体罰はほぼ普遍的で、社会に受け入れられていた。

この状況は、19世紀が進むにつれて、変化し始めた。特に1870年から1920年までの半世紀で、両親・雇用主・その他に対する子供の権利は、法的保護の形で拡大した。徐々に、子どもたちは大人の財産としてではなく、別分類として認識されるようになった。子どもたちは経済的価値しかないという見方が変わり始め、彼らは独自の集団で、子どもたちが出会うさまざまな危険を、社会は保護支援する責任があるとの見方に置きかえられた。

この期間における別の変化は、親の虐待と育児放棄から、子どもを保護することで、厳しい監視があり、政府によってますます対抗措置が取られていった。 1889年に、フランスとイギリスの両方が、両親からも含めて、子どもへの残虐行為に反対する法律を可決した。国家は子どもの権利の擁護者となった。子どもの保護の権利は、その後、さまざまな受給権利につながり、支援提供する責任は政府にあった。医療保障・公的住宅・公園は、労働からの自由・公教育への参加と合わさり、子どもの権利の要素として浮上した。

東大2019年問題2-A 自由英作文


【東大2019年問題2-A 自由英作文】
新たに祝日を設けるとしたら,あなたはどのような祝日を提案したいか。 その祝日の意義は何か。また,なぜそのような祝日が望ましいと考えるのか。60~80 語の英語で説明しなさい。なお,この場合の祝日は,国民のための祝日でもよいし,国内外の特定の地域,もしくは全世界で祝うようなものでもかまわない。



【東大2019年問題2-A 自由英作文 解答】


解答例1 
I propose a new national holiday called “Cleaning Day.” The significance of the holiday is to make people clean their own houses and rooms to appreciate every day of their lives. I think the holiday would have value of giving people opportunities to look at things carefully. In a world of automation, we need not clean anymore by ourselves. However, we also get lazy, less self-controlled, and insensitive. The cleaning day will remind people of doing things with their hands. (80words)


解答例2
I would like to create a national holiday called “Cleaning Day” and on that day everyone would have to clean their own houses and rooms with their hands, rather than using cleaning machines. The purpose of the holiday is to give people opportunities to look at things carefully. The holiday is important in a world of automation because we are getting lazy, less self-controlled, and insensitive. we need to appreciate every day of our lives.(75words)




【東大2019年問題2-A 自由英作文 解説】
東大の自由英作文は、近年はすっかりと定着し、毎年出題されています。文字数は60語から80語ですので、そこまで多くないですが、制限時間を考えると15分以内には仕上げたいです。自由英作文には型がありますので、すばやく執筆するためには、型を習得しておくとよいででしょう。

東大の自由英作文は、自らの思考を筋道を立てて述べられていれば、難しい内容は求められていません。やみくもに難しい言葉を用いずに、基本的な言葉を組み合わせて執筆しましょう。

今年の自由英作文のお題は「新しい祝日」です。発想はいくらでも広げられそうですが、なぜその祝日がふさわしいのか、きちんと理由を添えて執筆しましょう。子供のような思いつきだけでは、得点が上がりにくいでしょう。


【英作文講座 祝日】
△ a holiday
○ a public holiday
○ a national holiday

「祝日」はholidayでもいいですが、土曜日日曜日などの「休日」との区別が弱いです。a public holidayとすると表現が正確になります。また「祝日」を「国民の休日」と解釈すればa national holidayも可です。



【英作文講座 祝日を提案する】
△ make a new public holiday
△ create a new national holiday
○ propose a new national holiday


「祝日を提案する」は素直にproposeを用いるとよいでしょう。proposeは「結婚の申し込み」に限定されず、より広く「行動計画の提案」に用いられます。



【英作文講座 祝日の意義は】
× the meaning of the holiday is
△ the purpose of the holiday is
○ the significance of the holiday is

「祝日の意義」はthe significance of the holidayになります。気をつけたいのはsignificanceとmeaningの違いです。significanceはより公的社会的な価値を指し、meaningは個人的な価値を指します。purposeは「目的」ですのでやや意味がずれますが、用いれなくはないです。



【英作文講座 望ましいと考える】
△ the holiday is important
○ I think the holiday would have value of


「望ましいと考える」はthe holiday is importantではやや曖昧です。I think the holiday would have value ofがよいでしょう。

東大2019年問題2-B 和文英訳


【東大2019年問題2-B 和文英訳】

以下の下線部を英訳せよ。
世界中でプラスチックごみを減らす動きが活発だ。食品などのプラスチック製容器や包装をなくしたり、レジ袋を有料化したりするのはもっとも容易にできることだろう。それらを紙製品や生分解性の素材に変えたりする動きも目立つ。しかし,もっとも重要なのは,プラスチックごみによってかけがえのない自然環境を汚染しているのは私たち自身であると,私たちひとりひとりが日々の暮らしのなかで自覚することである。とはいえ,そうした意識改革が難しいことも確かで,先日もペットボトルの水を買った際に,水滴で本が濡れてはいけないと,ついレジ袋をもらってしまった。







【東大2019年問題2-B 和文英訳 解答】


解答例1
The most important thing is that each of us becomes conscious that we ourselves are polluting the invaluable natural environment by plastic wastes in everyday life.

解答例2
The most important thing is that each of us realizes that we ourselves are polluting the irreplaceable natural environment by plastic wastes in daily life.




【東大2019年問題2-B 和文英訳 解説】
東大の和文英訳は、毎年出題されています。自分で内容を考える必要はないので、慣れてしまえば得点しやすい問題です。文をどこで区切り、どこで接続詞を用いるか、判断できるようになりましょう。文章のニュアンスをきちんと読解するためには訳の前後の文章にも注意しておきたいです。また話し言葉をどのようにして訳すか訓練しておくと良いでしょう。


【和文英訳 日本語を整理する】

一度に全体を英訳しようとすると混乱しますので、まずは英文を以下の4つの部分に区切りましょう。

「もっとも重要なのは」
「私たちひとりひとりが自覚する」
「日々の暮らしのなかで」
「プラスチックごみによってかけがえのない自然環境を汚染しているのは私たち自身である」

【和文英訳 もっとも重要なのは】
✖ we feel important
△ it is important for us
○ the most important thing is

「もっとも」という日本語があるので最上級形をもちいてthe most important thing isが良いでしょう。it is important for usではやや弱いです。we feel importantという慣例はあまりありませし、誤解のある表現です。we feel importantは自分を大事にするというニュアンスになります。


【和文英訳 私たちひとりひとり】
✖ one by one
△ alll of us
○ each of us

「私たちひとりひとり」はEach of usが良いでしょう。Eachはひとりひとりの人間が細かな単位として想像されます。対してallは人間集団や群衆が想像される言葉でAll of usはやや不正確な表現です。one by oneは物事が1つずつ進行していく場面で用いられますので、ここにはふさわしくないでしょう。


【和文英訳 私たちひとりひとりが自覚する】
○ each of us becomes conscious that
○ each of us realizes that


「自覚する」はbecomes conscious thatかrealizes thatが良いでしょう。



【和文英訳 日々の暮らしのなかで】
△ everyday
○ in everyday life
○ in daily life

「日々の暮らしのなかで」はin everyday lifeかin daily lifeが良いでしょう。everydayだけでは「暮らし」が訳出できていないので、減点となります。


【和文英訳 プラスチックごみによって】
✖ by plastics
○ by plastic wastes

「プラスチックごみ」はplastic wastesになります。plasticsだけでは減点になります。


【和文英訳 かけがえのない自然環境】
✖ precious natural environment
△ priceless natural environment
△ invaluable natural environment
○ irreplaceable natural environment

「かけがえのない」にぴったりなのはirreplaceableです。pricelessやinvaluableも一応は用いることができます。preciousは「貴重な」なのでニュアンスが異なります。


【和文英訳 プラスチックごみによってかけがえのない自然環境を汚染しているのは私たち自身である】
we ourselves are polluting the irreplaceable natural environment by plastic wastes


解答例1
The most important thing is that each of us becomes conscious that we ourselves are polluting the invaluable natural environment by plastic wastes in everyday life.

解答例2
The most important thing is that each of us realizes that we ourselves are polluting the irreplaceable natural environment by plastic wastes in daily life.

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