筑波大学 人文学類 傾向対策解答解説 2018

筑波大学 人文学類 傾向対策解答解説 2018

筑波大学 人文学類 傾向対策解答解説 2018

筑波大学 人文学類 傾向対策解答解説 2018

筑波大学人文学類の古文の過去問の解答・解説・全訳です。プロ家庭教師が受験生の筑波大学入学試験対策のために出題傾向を分析・解説します。

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【大学名】 筑波大学
【科目名】 国語(古文)
【出典作】 沙石集
【受験年】 2018年度入試
【学部(学科)】 人文・文化学群、社会・国際学群、人間学群、医学群
【入試名】 前期日程
【試験日】 2月25日

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筑波大学 2018 古文 過去問

次の文章を読んで、後の問に答えよ。

ある公卿、石見国の国司にて、石見潟にて遊び給ひけるに、国の習ひにて、かづきする海女ども、えもいはず歌をうたひけるを、人々、「かかる事なむ侍り。召してうたはせて聞こしめせかし」と申しければ、「召せ」とて、召されけるに、皆逃げけるを、中間、侍ども、走り散りて、少々(イ)とらえて参りぬ。御酒なむど給はりて歌仕りける時、逃げ散りたりつる海女ども、また、かたはらに引きのけて、これを群がりみて) (ロ)聞きける中に、十七、八ばかりなる女の、みめ事がら、下臈ともなく、よろしく見えけるが、小侍を一人(ハ)招き寄せて、「あの御前に候ふ、歌仕る女房どもがもとへ、かく申すよし、伝へてたび候へ」とて、

[ A ]  もろともにあさりしものを浜千鳥いかで雲井に立ちのぼるらむ

この事を披露しけるを、上に聞き給ひて、感のあまりに、紫の衣をかさね(二)たびけれ

[ B ]  紫の雲の上着も何かせむかづきのみする海女の身なれば

と申して、(ホ)返し参らせければ、いとど色まさりて、あはれに思しめして、やがて召してけり。「都へ具して上らむ」と仰せられけるを、父母に離れん事を嘆き申しければ、父母ともに具して上りて、御台所となりて、君達あまた出できなむどして、めでたかりけり。(へ)人の心は優しかるべきものなり。 

(出典:沙石集)

問一 傍線部分(イ) (ロ) (ハ) (ニ) は、それぞれ誰の動作か、文中の語句を抜き出して答えよ。

問二 [ A ]の歌の「浜千鳥」「雲井」の語は、それぞれ何をたとえたものか、答えよ。

問三 (ホ)の「返し参らせければ」とあるが、なぜそのようなことをしたのか、[ B ]の歌を踏まえて説明せよ。

問四 (へ)の「人の心は優しかるべきものなり」は、誰の、どのような行為を受けてけて述べたものか、文章全体を踏まえて説明せよ。

筑波大学 2018 古文 参考文献

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回答 問1 イ 侍ども ロ 海女 ハ 女 二 公卿 問2 浜千鳥:海女 雲井:公卿 問3 世話役に過ぎないただの海女のため、公卿から贈り物を頂くことは恐れ多いと考えたから。 問4 女の父母の、娘を思い自分たちも都へ行こうとする行為。

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