抽象

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抽象

抽象 (ちゅうしょう) とは、物事から共通の性質を見抜き、1つの観念として認識しているものを指します。

対義語は、具体で、物事の共通の性質ではなく、1つの物事だけに当てはまる性質を指します。

抽象と具体は、人間が世界を知るための、2つの方法です。

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抽象 例文

私は石投げに夢中になった。

川原には無数の石があり、私は手頃な石を握りしめて、きらきらと流れる水面へ、石を投げて、そして拾い、そしてまた投げていた。
はじめのうちはただ投げるだけだったが、やがて飛行する石の運動へと、興味の重心が移った。投石を繰り返すうちに、私の経験値は上がり、どうやら、石を回転させながら投げると、水面を切るように滑空できるらしい。抽象的な法則が見えてきた。

手から石が離れる瞬間に、指先の力で石に回転を与える。すると、予想した通り、石は水面を踊りながら、空と川の間を疾走していった。

抽象 具体

抽象 具体

抽象 具体

抽象と具体は、対義語の関係にあります。投石という具体的な経験を繰り返したことで、私はどのように石を投げればよいのか、抽象して思考できるようになりました。

流れる川の水面へ、石を滑空させるためには、さまざまな力があることを知り、己の意志で制御しなければいけません。
力は単純ではなく、石を遠くに投げる力と石を回転させる力の、2種類の抽象の力があって、区別できます。さまざまな力を抽象して、制御していこうという思考は、物理学に近づいていきます。

具体から抽象へと、人間は思考を発展させることで、さまざまなことができるようになります。そのうち、実験にもとづいて、抽象法則は導く営みは、科学と呼ばれています。

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